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一般情報 DAQ基礎知識
2026年7月14日

DEWETRONによる計測自動化|測定設定・制御・データ解析を効率化

測定設定から制御、データ解析までを自動化する方法

試験・計測業務において、いまだに手作業で設定を行っている場合、時間やコストの面で大きな負担となることがあります。

計測システムは自動では制御できない――本当にそうでしょうか。

現代の試験・計測環境では、手動操作が非効率であるだけでなく、場合によっては現実的でないこともあります。
高温・低温などの過酷な環境、厳しい安全規制、分散型の測定環境では、計測機器へ直接アクセスすることが難しくなります。

このような場面で重要になるのが、標準化されたプロトコルに基づく一貫した自動化です。

 

DEWETRONは、計測ハードウェアとOXYGEN計測ソフトウェアだけでなく、SCPI、DataStream、XCP、EtherCAT、Pythonライブラリなど、計測自動化を支える各種インターフェースも提供しています。

 

1. 測定設定の自動化

シンプルなASCIIベースのSCPIプロトコルにより、計測システム全体をリモートから高速かつ柔軟に制御できます。
複雑な測定タスクでも、機器に直接アクセスすることなく操作できます。

  • OXYGEN計測ソフトウェアでは、スクリプトを介してシステム全体の設定が可能です。
    サンプリングレート、測定モード、フィルタなどのチャネルプロパティ設定に加え、測定画面の作成・カスタマイズ、ヘッダ情報の定義など、幅広い設定に対応します。
  • ハードウェアチャネルだけでなく、高度な信号処理に使用する数式を含むソフトウェアチャネルも設定できます。
    また、デバイス設定全体の読み込みや保存を自動化できるため、試験条件の再現性を高めることができます。
  • ゼロ調整、ブリッジバランス、シャント校正などのセンサ固有機能もリモートで制御できます。これにより、動作中でも高精度な調整が可能です。
  • さらに、システム状態を継続的に監視し、診断情報やエラーメッセージを必要に応じて取得できます。これにより、データの一貫性とシステムの信頼性を維持しやすくなります。
  • このほかにも、多くの機能を利用できます。

設定時間を短縮し、人的ミスを低減しながら、再現性の高い試験条件を確保できます。

テストベンチで使用されるDEWETRONパワーアナライザ

 

2. 記録制御の自動化

複雑な測定タスクでも、機器に直接アクセスすることなくリモートで制御できます。シンプルな記録から、高度なトリガ測定まで、DEWETRONは測定ワークフローの自動化を支援します。

主な自動化機能は以下のとおりです。

  • SCPIベースの記録制御コマンド
  • トリガ測定に対応する柔軟なリモートトリガ設定

試験を自律的に実行できるため、操作にかかる手間を減らし、結果の確認や解析に集中できます。

 

3. データ処理・解析の自動化

DEWETRONは、データ取得から解析まで、リアルタイム処理とポストプロセッシングの両方に対応したエンドツーエンドの自動化を可能にします。

 

データ処理

測定後に必要な形式でデータを自動的にエクスポートしたり、測定中に解析パイプラインへデータをストリーミングしたりできます。

主なデータ転送オプションは以下のとおりです。

  • SCPI:低速通信向け
  • DataStream:最大2 MS/sの高速ストリーミング
  • CAN
  • その他の通信オプション

既存のテストベンチアーキテクチャへシームレスに統合するため、専用プロトコルも用意されています。

  • XCP:XCPは、制御ユニットとの同期に適しています。最大2 MHzの転送レートで、測定の開始・停止や、事前定義されたトリガのアーミングを行えます。
  • EtherCATは、最大1 kHzの転送レートに対応し、産業環境における連続的な記録制御やデータ転送のための信頼性の高いインターフェースとして使用できます。

 

データ解析

OXYGEN計測ソフトウェア内で解析ワークフローを自動化することも、外部環境へ統合することもできます。

  • 測定完了後は、自動エクスポート機能により、データを必要なターゲット形式ですぐに利用できます。
  • SCPIベースのコマンドを使用することで、OXYGEN内での解析や表示をすばやく実行できます。
  • DMDReaderを使用することで、Python、C/C++、FlexProなどの外部ツールとの連携も可能です。

 

これにより、既存のツールチェーンへ測定データをスムーズに取り込み、より迅速な知見の取得、一貫したデータ評価、レポート作成まで含めた自動化されたワークフローを構築できます。

 

まとめ

試験装置を自動化することで、計測器は単なるデータロガーではなく、試験自動化システムの一部として能動的に機能します。
これにより、人的ミスの低減、設定時間の短縮、そしてオペレータが直接アクセスしにくい環境での測定が可能になります。

 

DEWETRONは、測定プロセスの自動化を通じて、試験の効率性と再現性を高め、将来の試験環境にも対応できる柔軟な計測基盤を提供します。